桜寿のさと松田の玄関を入った瞬間、ふわりと色彩がした色彩が目に飛び込んできます。
利用者さんと一緒に手づくりした「さげもん」が、春風を待つように静かに揺れていました。
ひとつひとつの飾りには、作った方の思い出や願いがそっと縫い込まれています。
「昔は娘のためによう作りよったとよ」と、そんな声が聞こえてくるようで、飾りの間を歩くたびに心があたたかくなります。
窓から差し込む朝の光が、布の色をやわらかく照らし、
まるで春そのものが施設の中を散歩しているようでした。
風が通るたびに、さげもんが小さく揺れ、
その揺らぎが、季節の移ろいをそっと知らせてくれます。
今年の春も、ここで暮らす皆さんと一緒に迎えられることが、何よりの喜びです。
手づくりの温もりと、春のやさしい風を感じながら、
穏やかな季節を楽しんでいただけますように。




